インド市場で日本人に求められるソフトスキルとは? 

インドでも拠点を拡大し続けるコワーキングオフィスWework。ここには大企業からスタートアップまで、多様な業種と職種の人々が交わる。ここでは、Weworkで働く人々をインタビュー形式でご紹介していく。

Neerja Sawhney 氏 [Independent]

今回インタビューに興味を示してくれたのは、企業向けトレーニング業界で14年のキャリアを持つ Neerja 氏。自動車・金融・製造業などの幅広い組織のニーズ分析とソフトスキルを中心としたトレーニングを提供するプロフェッショナル。

インド人にはどんなソフトスキルの向上が求められている?

まずは、インド企業向けにトレーニングを実施する中で、ニー ズの高いトレーニング内容について質問した。

「コミュニケーションスキルとチームボンディングですね。コミュ ニケーションにおいては、インドは多言語・多文化・他宗教故に、コミュニケーションギャップが生まれやすい環境にあります。もう一つのチームボンディングも、同じ理由です。異なるバックグラウンドを持つ人々が、信頼しあい、結束力の高いチームを作り上げることが多様性故に、他国と比較しても難易度が高いんですよね。」

なるほど。日本人がインド人とのコミュニケーショ ンやチーム育成に苦戦しているだけかと思っていたが、インド人同士にも同じ課題があるということだ。

日本人がインド人と仕事をうまくやっていくために習得すべきスキルは?

「まずは、インド人と日本人間の共通点とギャップがなにかを理解し、このギャップを埋めるためのスキルを習得していく手順が理想です。」

ここでは Neerja 氏がニーズ分析をし提案してくれた、日本人に必要なスキルのほんの一部を紹介しよう。

「例えば、インド人は、ダイレクトに「No」と言うことが苦手です。日本人もそうですよね。インド人は特に苦手で、「Yes」と言っていても実は、「まあ頑張ってみるけど、確約はできない」といったニュアンス が含まれている場合があります。だからこそ、インド人の見えない「No」をジェスチャーなどで読み取るスキルが必要です。」

「2 つ目は、信頼関係の構築です。日本人は企業間の信頼にフォーカスするかもしれませんが、インド人はまず、個人間の関係にフォーカスします。例えば、営業先で仕事を取りたいのであれば、まず一人の人間として自分を相手に開示し、伝え、信頼してもらう必要があります。そこで必要になるのがスモー ルトークなどのスキルです。」

インド人に限らず、外国人とのスモールトークは日本人にとって難易度の高いスキルだ。それは単なる近況報告に留まらず、家族、宗教、宗教イベント、食、文化、死生観までに広がる場合もあるからだ。普段、日本語でさえ話す機会が少ないこういったトピックを英語で、かつ瞬時に答えなければならない。だからこそトレーニングが必要だ。 

「インド市場を知る」記事一覧へ

関連記事