インド政府、使い捨てプラスチック製品を段階的に廃止

インド プラスチック 環境汚染 
現在インドでは、国を挙げて使い捨てプラスチック製品の廃止対策が進められている。

年間1400万トンのプラスチックゴミが排出されていると言われるインドでは、街のいたる所に使い捨てプラスチック製品のゴミが散乱している。特に都市部では、急激な人口や消費の増加に伴いゴミは増え続ける一方だが、それに対するゴミ処理設備が追い付いていないのが現状だ。そんな中、インド政府は、プラスチックゴミによる土壌汚染や健康被害を深刻な問題と捉え、メスを入れ始めた。

今回は、インドにおける使い捨てプラスチック製品への対策を具体的に解説し、国や州政府の対応のほか、在インド企業による使い捨てプラスチック製品廃止へ向けた取組みを包括的に見ていきたい。

使い捨てプラスチック製品廃止に向けた、インド政府の取り組み

モディ政権は、2022年を目処に使い捨てプラスチック製品を廃止していく意向を示してきた。目標まで3年を切った今年、これまでより更に踏み込んだ対策を打ち出している。2019年に打ち出してきた段階的施策を時系列に紹介する。

2019年3月11日から15日まで、ケニアのナイロビで開催された国連環境会議(UNEA)で、インドは、使い捨てプラスチック製品を段階的に廃止することを決意表明し、プラスチック廃棄物の国内への輸入を禁止した。

また、インド国立緑裁判所は2019年3月12日、2016年に策定された「プラスチック廃棄物管理規則」の進捗を確かめるべく、各州と連合領土に対して、2019年4月30日までにインド中央公害防止管理委員会(CPCB)へ報告書を提出するよう要求した。

この順守命令に従わなかった25の州と連合領土には、罰として、報告書の提出が1ヵ月延滞するごとに、1兆ルピーの支払いを求める見通しだ。対象は、アンドラ・プラデシュ州、シッキム州、西ベンガル州、そしてプドゥシェリー州を除く全ての州である。

そして、2019年10月2日、インド独立の父、マハトマ・ガンジー氏の誕生日であるこの日からは、これまでで最も厳しいとされる措置が適用されることが決まった。

この措置では、プラスチックで作られたポリ袋、カップ、ストローなど6品目の製品の使用が禁止される。それも、まだまだ州政府が力を握るインドにおいて、全国一斉に開始されると言うのだから、政府の肝いりであることが伺える。
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