インドのコワーキングオフィス産業2019年トレンド

インド コワーキングオフィス
世界中で高まるコワーキングオフィス需要は、ここインドでも例外ではない。特に近年、インドで加速するスタートアップ熱とともに、初期投資を最低限に押さえ、月単位で利用できる便利さから、着実に利用者数を伸ばしている。インドの高まる需要を取り込もうと、インド系・外資系共に積極的に拠点数を増やしているほか、出店地域も広げるなどして競争は激化している。
 

コワーキングオフィスの概要と魅力

そもそも、コワーキングオフィスとは何なのか。コワーキングスペース、シェアオフィス、サテライトオフィス、レンタルオフィスなど、似通った名称がいくつかあるが、まずはこれらの違いについて解説し、その後にコワーキングオフィスの魅力について紹介したい。
 

コワーキングオフィスと、その他サービスの違い

まずは、コワーキングの意味を整理したい。コワーキングは英語で「Co Working」と書く。フリーランスで働く人や起業家、企業に属していても決められたオフィスで働かない「ノマドワーク」が可能な働き方をしている人達が一か所に集まり、オフィス設備や会議スペースを共有しながら、それぞれが仕事をする働き方のことを意味する。こうした働き方を支援する共有オフィス環境、およびサービスを提供する場所をコワーキングオフィス、またはコワーキングスペースと呼ぶ。

コワーキングオフィス

コワーキングオフィスが他のオフィスサービスと違う点は、利用者同士のコミュニケーションに重きを置いている点だ。運営側は、利用者同士の交流を促進するイベントを積極的に行う傾向にある。コミュニティを形成することで利用者個々のビジネスを後押しするほか、利用者同士のシナジーによる新規事業、ビジネスの創出にも貢献する。

サテライトオフィス

これに対して、サテライトオフィスとは、特定の企業や団体がその本社から離れた場所に設置したオフィスを言う。従業員の通勤時間短縮のために都心やその周辺に置かれることもあれば、地方創世や災害時のリスク分散の観点から地方に設置されることもある。最近では、田舎で暮らしたい、自然を感じながら暮らしたいなど、個人が求める働き方が多様化しており、これらに対応するためにサテライトオフィスを持つ企業も増えてきている。

レンタルオフィス

続いて、レンタルオフィスとは、働く上で必要なオフィス機能を備えた個室を、定額で貸し出すサービスのことを言う。通常のオフィス賃貸で生じる各種手続き不要で個室が借りられ、セキュリティーも確保される。利用開始後すぐに仕事を始められるのが魅力で、士業などの開業拠点として利用されることも多い。

シェアオフィス

最後に、シェアオフィスとは、決まった企業だけでなく異なる企業・団体に所属する人たちが、フリーアドレス形式で共有するオフィスを指す。レンタルオフィスには個別の占有スペースがあるが、シェアオフィスには基本的にはない。また、シェアオフィスは1つの運営元がいくつかのオフィスを各地に持っていることが多く、様々な地域で同様のオフィス、サービスを利用できる点が魅力だ。その反面、個室がないため機密情報の取り扱いには注意しなければならない。
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