ヨガで仕事の生産性を向上させよう ~ストレス解消編~
【お悩み】インドに駐在してからというもの、日本と違う商習慣にイライラすることが増え、ストレスが溜まっているように感じます。イライラしている時、気持ちを落ち着かせる方法があれば教えてください。
前回から始まった、ビジネスパーソンの具体的なお悩みに対して、ヨガの考え方からアドバイスをお伝えするシリーズ。
今回も、インドでヨガスタジオVyom Wellness Yoga & Ayurvedaを運営している、ヨガ講師歴14年のミカ先生にお話を伺いました。ヨガの観点から、お悩みへの具体的なアプローチ方法をご紹介いただきます。
今回も、インドでヨガスタジオVyom Wellness Yoga & Ayurvedaを運営している、ヨガ講師歴14年のミカ先生にお話を伺いました。ヨガの観点から、お悩みへの具体的なアプローチ方法をご紹介いただきます。
イライラ、ストレスへのヨガ的対処法とは
今回のテーマは「イライラ解消法」です。イライラは、ストレスが顕在化している証拠の一つです。
特にここインドは、世界各国の中でも駐在環境が厳しいハードシップな土地として知られています。この厳しさの要因としては、日本とインドでは大きな商習慣の違いがあること、大気汚染や水質汚染などによる健康被害が深刻であることなどが要因として挙げられます。
特にここインドは、世界各国の中でも駐在環境が厳しいハードシップな土地として知られています。この厳しさの要因としては、日本とインドでは大きな商習慣の違いがあること、大気汚染や水質汚染などによる健康被害が深刻であることなどが要因として挙げられます。
駐在員の5割以上が、ストレスを感じている
2019年3月15日~4月8日、情報サイト「駐妻cafe」を運営するグローバルライフデザインは、全世界の「現在、海外駐在員として赴任している」または「過去3年以内に海外駐在員として赴任の経験がある」駐在員と帯同家族に対して、Webアンケート調査「海外駐在員と帯同家族向けサポートに関するアンケート調査」を行いました。(有効回答数は131人で、男性は105人、女性は26人)
この調査結果によると、5割以上の回答者が、駐在という労働環境の変化により、何かしらのストレスを感じていることが分かりました。特に30代は、他の年代に比べてストレスを感じている人の割合が高いという結果が出ています。また、ストレスの原因として挙げられた要素のトップ3は、「現地スタッフとの人間関係」「時間外労働」「自身のキャリア形成」などでした。
この他にも、仕事におけるストレスが、家族関係にまで悪影響を及ぼしているというデータも見受けられました。時間外労働や休日出勤、度重なる出張や出張者のアテンドなどにより、家族との時間が十分に確保できていないことが要因のようです。
そこで今回は、こういったストレスによって顕在化する症状の一つ「イライラ」を、ヨガの観点からどのように解消していくかをご紹介したいと思います。
今すぐ取り組める手軽なストレス解消法です。イライラしている気持ちを落ち着かせたい時などに是非、活用してみてください。
この調査結果によると、5割以上の回答者が、駐在という労働環境の変化により、何かしらのストレスを感じていることが分かりました。特に30代は、他の年代に比べてストレスを感じている人の割合が高いという結果が出ています。また、ストレスの原因として挙げられた要素のトップ3は、「現地スタッフとの人間関係」「時間外労働」「自身のキャリア形成」などでした。
この他にも、仕事におけるストレスが、家族関係にまで悪影響を及ぼしているというデータも見受けられました。時間外労働や休日出勤、度重なる出張や出張者のアテンドなどにより、家族との時間が十分に確保できていないことが要因のようです。
そこで今回は、こういったストレスによって顕在化する症状の一つ「イライラ」を、ヨガの観点からどのように解消していくかをご紹介したいと思います。
今すぐ取り組める手軽なストレス解消法です。イライラしている気持ちを落ち着かせたい時などに是非、活用してみてください。
呼吸法で心を落ち着かせ、ストレスを軽減させよう!
【回答】ヨガでも用いる基本的な呼吸法を取り入れてみましょう。
ストレスに繋がるイライラというのは、いつ、どこで襲ってくるのか分からないですよね。そこで今回は、いつでも、どこでも必要な時に、そして何も道具を使わずにできる「呼吸法」をご紹介します。
呼吸法が、生理的・心理的ストレスを低減させる理由
具体的な呼吸法をお伝えする前に、呼吸法がストレスを低減させている研究データをご紹介します。
2016年に公開された京都大学の研究によると、吸う息を短くして吐く息を長くする呼吸法「長呼気」がもたらす効果として、以下の4点が報告されています。
① 交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を優位にするため、自律神経機能を調節する効果がある。生理的ストレスを低減し、身体の健康を保つ効果がある。
② 不安や抑うつ等の負の感情が低下し、疲労や混乱を軽減する効果がある。否定的気分を改善して心理的ストレスを低減し、心の健康を保つ効果がある。
③ 禅を組み、静かに自分の呼吸を数えて精神の安定を図る修養方法「数息観(すそくかん)」における特徴的な効果として、集中力の向上や、適切な心理的距離を保ちつつ冷静に判断する知力に関わる精神的な効果が見られた。この 2つの効果は、社会生活を営む上での重要な精神的要素であり、この理知的な精神活動への効果も示された。
④ 研究結果を総合的に勘案すると、呼吸法は視床下部の機能を調節していることが示唆された。視床下部は、生命を維持・恒常するための非常に重要な働きを担っていることから、日常生活における基本的な身心の健全性を保持する効果もあると考えられる。
これらの研究結果から、呼吸法による生理的・心理的ストレスの低減は、実際に実証されていることがわかります。
2016年に公開された京都大学の研究によると、吸う息を短くして吐く息を長くする呼吸法「長呼気」がもたらす効果として、以下の4点が報告されています。
① 交感神経活動を抑制し、副交感神経活動を優位にするため、自律神経機能を調節する効果がある。生理的ストレスを低減し、身体の健康を保つ効果がある。
② 不安や抑うつ等の負の感情が低下し、疲労や混乱を軽減する効果がある。否定的気分を改善して心理的ストレスを低減し、心の健康を保つ効果がある。
③ 禅を組み、静かに自分の呼吸を数えて精神の安定を図る修養方法「数息観(すそくかん)」における特徴的な効果として、集中力の向上や、適切な心理的距離を保ちつつ冷静に判断する知力に関わる精神的な効果が見られた。この 2つの効果は、社会生活を営む上での重要な精神的要素であり、この理知的な精神活動への効果も示された。
④ 研究結果を総合的に勘案すると、呼吸法は視床下部の機能を調節していることが示唆された。視床下部は、生命を維持・恒常するための非常に重要な働きを担っていることから、日常生活における基本的な身心の健全性を保持する効果もあると考えられる。
これらの研究結果から、呼吸法による生理的・心理的ストレスの低減は、実際に実証されていることがわかります。