最新レポート:急成長するインドの旅行・観光産業 【前編】

インド人の最新旅行トレンドとは?

昨今のインド人に見られる5つの旅行トレンド

それでは、インド人の旅行客に見られる最新のトレンドを見てみよう。

①ビジネスパーソンは出張とレジャーをセットで

インドの日刊英字新聞であるTimes of Indiaによると、インド人ビジネスパーソンは、出張とレジャーを組み合わせる傾向にあるという。これはブレジャー(ビジネスとレジャーを組み合わせたBleisure)と呼ばれる。

若いミレニアル世代はワークライフバランスの充実を大切にしている。これはビジネス出張の時間をビジネスだけと区切るのではなく、むしろ効率性を重視して移動中の待ち時間に仕事を済ませる、出張に家族を連れて行く、週末に出張を延長して旅行を楽しむなど、プライベートとの境界をはっきり定めない。

彼らは機内でWi-Fiを利用し、24時間365日のインターネットへの接続を維持することにより、移動中に仕事の作業を完了させるほか、空港のカフェや飲食店は、そんなビジネスパーソン達の“ワークステーション”として賑わっていると指摘する。

②旅行は家族連れが基本

インド人家族

インド人家族

インドでかつて主流だった大家族の旅行は今も廃れていない。祖父母や孫を連れての3世代旅行も今も健在だ。一生に一度の海外旅行も、子供からお年寄りまで全ての年代の人が楽しめるアトラクションがある場所を選ぶ傾向がある。

③旅ナカのスマホによる情報収集

スマホ普及率およびソーシャルメディア(SNS)普及率の高まったインドでは、個人が“インフルエンサー”として行動しながら、旅行に関する多くの情報を友人や家族と共有することを楽しんでいる。

そのため、より多くのホテルが最新の旅行ガイドなどを提供し、ゲストがホテルに滞在している間も活発に活動できるように配慮しているという。

観光地などでは、その場所に関するエキサイティングなコンテンツを提供することで、その土地での滞在をより楽しめるように工夫している。

④自撮り投稿が大好きなインド人

インド人が好きな“自撮り”に対応するため、写真撮影スポットを設けている観光地、ホテルなども多くある。一方で、デジタル漬けの日々から解放され、リラックスしてもらおうと、各種マッサージや瞑想セッションなどを提供するホテルも増えているという。

⑤ホテルは安らぎサービスに注力

ホテルについては、睡眠の質を追求するところが増加傾向にある。周囲の騒音を30%削減するベッドのヘッドボード、アロマセラピーによる睡眠の質や時差ぼけの解消、プロの睡眠研究者の雇用、オーガニックコットンなどこだわりのシーツや枕の提供、柔らかな光を放つ照明の採用など、趣向を凝らしたサービスを提供しているとしている。
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