新型コロナウイルス禍のインドの新卒採用の現状

コロナ禍における日印の働き方と採用状況④

新型コロナウイルス禍のインドの新卒採用の現状
前回のコラム記事「新型コロナウイルス禍におけるインド企業の採用状況」では、全体的な採用数は減少しているものの、テック業界やオンライン教育業界など特定の業界では採用が伸びている現状をお伝えしました。今回はさらに新卒採用に的を絞って状況をみてみましょう。

新卒採用に特化した人材ポータルFirstNaukri.comの2020年1-3月の新卒募集件数は3万4千件。2か月超のロックダウンを経て、6月以降は3分の2程度まで減少したといいます。フランス系大手ホテルチェーンのAccor Hotelsは6月、新卒採用を中止しました。既存従業員の雇用維持を最優先させる形で、ホスピタリティ業界で同様の動きが広がっています。

同じく新卒採用に特化したTeamLease傘下の人材ポータルFreshersworld.comの1か月あたりの新卒募集案件は50万件程度。4月は15万件まで減少しましたが、6月は35万件まで回復したといいます。以前と比較すると30-60%募集案件が減っていますが、その中でもITソフトウェア、製薬、バイオテクノロジー、医療、ヘルスケア、BPO/ITeS、金融といった業界での需要回復が顕著です。需要が高い職種は営業、データエントリー、バックオフィス、ITソフトウェアエンジニア/ディベロッパー、コールスタッフなど。具体的な企業名ではAccenture、E&Y、Paytm、Reliance Industries、NTT、Dell、IBMなど国内外の大手企業が新卒採用を始めています。経済が動き出している中で、ホスピタリティ業界など一部の業界を除くホワイトカラーの新卒採用の動きは上昇傾向にある、といっても良いでしょう。
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