インドものづくりDXに迫る!~日本の中小企業が知るべきデジタル化の波 Vol.2(前半)

コロナショック後、インドではこれまでの10年に相当するデジタル化による市場の変化がたった3~4ヵ月で起こったと言われる程、インド市場には劇的な変化が起こっています。中国に依存した製造業のサプライチェーンを再検討する動きが世界の製造業で加速する中、GAFAをはじめとする米国企業がインド市場のデジタル化を加速するための大型投資を次々に決定したことも、インド市場のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を加速させています。

さて、インド市場には製造業を支える人材はどれ程いるのでしょうか?また、その人材はものづくり分野のDX化という変化の波にどのように対応しているのでしょうか?

インドはソフトウェアエンジニア(IT開発人材)を輩出し、米国を初めとする海外で活躍するインド人エンジニアや海外企業の開発拠点としてインド国内で活躍するエンジニアが豊富であることはよく知られています。一方で、インドは製造業に必要とされる工学系や理学系の人材についても数多く輩出しており、学部学生における理工系の比率は30%前後で推移しています。

近年、EV(電気自動車)や3Dプリンター等の新しいものづくり分野で、既存の製造業の開発方法に捉われずに、コンピュータサイエンスとの融合による製品の開発や生産工程のイノベーションの機会が生まれており*3、それを機会として若いエンジニア達がインド国内でも活躍し始めています。従来、インドのスタートアップ企業においては、IIT(インド工科大学)卒業生をはじめとするIT系の高学歴者達の活躍が目立っていましたが、最近、工学系学生や製造業での勤務経験を経て起業したエンジニア、スタートアップ企業内でハードウェア開発に携わるエンジニアが活躍しており、ものづくり分野のDX化がインドの人材市場に新たな機会をもたらしています。

 

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