インドの基本情報・マーケットの捉え方 ①

経済発展が目覚ましいインドのお酒市場



今回、インドのお酒市場から、日本酒のインドにおける市場展望について、以降3回にわたりお送りします。第1回では、インドの基本情報やマーケットの捉え方を考察します。

日本酒の課税数量は1973年の177万klをピークに下降を続け、現在は1/3にまで減少しています。
2018年の清酒出荷量は50万klを割り込み、49.3万klとされています。

日本酒の消費量低下の背景には、消費者の嗜好や娯楽の多様化が背景にあると考えられます。酒類だけをみても、70年代には清酒とビールだけで90%を占めていましたが、近年では50%を割り込み、その他(果実酒やリキュール、焼酎、ウイスキー等)の割合が増えて嗜好が多様化してきました。また、映画やゲーム、漫画やSNSなど、さまざまな余暇の楽しみ方が増えてきたことで、酒類全体の数量も1999年の1,016万klをピークに減少しています。このような背景を考慮すると、今後も劇的な消費量増加は見込めないと考えます。

一方で、海外への日本酒輸出量は9年連続で増加しています。特徴的なのは金額の伸び率で、輸出量は2倍の増加であるのに対し、金額は3倍に増えています。海外でも、特定名称酒などの高価格帯の酒が人気となっていることが分かります。
農林水産省が発表した最新の輸出実績で見ると、2019年1月~6月の対前年同期増減率は、数量ベースで+5.7%、金額ベースで+15.4%。このペースでいけば10年連続での伸びとなる見込みです。

このようなトレンドの中、日本からの輸出先として世界2位の人口を誇り、経済発展が目覚ましいインドの市場をご紹介いたします。

インドの人口・面積

まずはインドの基本的な情報を紹介します。インドの国土面積は3,287,000 km²で(日本は377,900 km²)人口は13億人(日本は1,3億人)と国土面積、人口ともに日本の10倍近く、人口は世界で二番目に多い大きな国です。さらに2018年の実質GDP成長率は6.7%と企業にとっては魅力的なマーケットです。
 

国民の可処分所得の増加

次に、インド人の所得人口の推移をまとめてみました。「上位中間層~富裕層」のボリュームが近年著しく増加しています。これに伴い、低所得層といわれる貧困層の割合が少なくなっているのが分かります。この中間層ですが、2030年には中国を抜き世界最大の中間層市場を形成されると言われています。
「インド市場を斬る」記事一覧へ

関連記事