印TCS、過去最悪の決算に:回復は10-12月期から

印TCS
【バンガロール】インド最大手のITサービス企業であるタタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)は今年度第一四半期(4-6月期)の決算で、おそらく過去最悪といえる業績を発表した。

売上高は前年同期比7.8%減の51億ドルだった。これ以前に記録した最大の下落は、2009-10年度第二四半期(7-9月期)の金融危機の時で、2.3%の減収だった。ITサービス業界における減収は極めてまれである。

為替の影響を除いた現地通貨試算ベースでは、4-6月期の下落率は6.3%だった。純利益は21%減の9億2,500万ドル、営業利益率は23.6%となり、理想水準である26~28%を大きく下回った。TCSは4-6月期の決算を発表した最初の大手IT企業である。

Rajesh Gopinathan CEO(最高経営責任者)によると、回復が見込めるのは今年の第三四半期(10-12月期)からだという。アメリカとイギリスでは現在も新型コロナウイルスの感染拡大による打撃を受けているが、欧州事業からまず回復が見込めるという。

「欧州は、新型コロナによる経済の落ち込みからいち早く回復の兆しを見せている。顧客企業の多くが6月には順調な回復を見せており、欧州地域は年内に高い成長軌道に戻るだろう」と同氏は述べる。

多くのIT企業にとって最大市場であるアメリカは、依然として最も大きな打撃を受けている。イギリスは、EU離脱と新型コロナの感染拡大というダブルの打撃を受けた最も「不運な」市場だと同氏は語る。為替の影響を除いた事業ベースでは、欧州が2.7%の増収、北米が6.1%の減収、イギリスが8.5%の減収だった。業界別に見ると、銀行・金融・保険分野(BFSI)が約5%、小売が13%、製造業が7%の減収を記録。ライフサイエンス分野だけが14%の増収を記録した。

「10-12月期の見通しは、4-6月期よりも良くなっている。回復軌道は、各国政府による共同歩調の大規模な対応のおかげで、世界金融危機(2008~2009年)の時より速いであろう。それらの政策が功を奏して、私たちの業績にも反映されるだろう」 と同氏は述べた。

NG Subramaniam 最高執行責任者(COO)によると、デジタル化を導入済みの顧客企業ほど事業の回復が早いという。  

V・Ramakrishnan 最高財務責任者(CFO)は、これほどの減収に遭うと利益率に影響が生じるという。「私たちは前四半期中、これほどの急激な減収による影響を最小限に抑えるため、昇給カットや採用凍結などの業務効率化の対策を講じた」 と述べた。    

[参考元]
THE TIMES OF INDIA
TCS has worst quarter ever; expects recovery from 3rd qtr
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