インドで中古車市場が成長、公共交通機関の感染リスク不安で

中古車売買
【チェンナイ】インドの中古車・バイクの市場が活況を呈している。ロックダウンが始まって以来、新型コロナウイルスの感染を恐れる人々が公共交通機関の利用を警戒するようになったためだ。中古車販売会社のMahindra First Choice WheelsやDroom、Cars 24などでは、問い合わせ件数が昨年の販売台数を上回っている。

DroomのSandeep Aggarwal創設者兼CEOによると、同社が運営するサイトの訪問者数は175%増、問い合わせ件数は250%増になっているという。同社のサイト上には総額60億ドル相当の中古車在庫が掲載されている。しかし、顧客は定番の人気車種であるスイフトやDzire、ホンダシティー、i10、Scorpio、Santroなどを求める一方で、彼らの購買力はロックダウン中に13~15%低下した。そのため、購入選択肢をやや低価格帯の中古車にグレードダウンしている。

その一方、カーローンの申請率はロックダウン前の20%から30~35%に増加している。

信用会社やマーケター達によると、バイクのローン審査は依然として 「大きな課題」 だという。これらの要因が組み合わさって、中古車の価格は1~2%上昇している。

「6月の需要は前年同月や2020年1月を上回ったが、顧客の新車購入が低調なため供給側に問題がある。そのため、交換プログラムでは新しい中古車の供給が滞っている。また、8月までのローンモラトリアム措置のため、引き上げられた車の台数も少ない。したがって中古車価格がつり上がっている」と、Mahindra First Choice Wheelsの Ashutosh Pandey CEOは説明する。

引き合いの多くは、ロックダウンになっていない地方都市からが多い。Cars 24のGajendra Jangid共同設立者兼CMOは、「バンガロールやデリー首都圏を含む大都市や、ジャイプールやラクナウなど新型コロナ発生件数が比較的減少している地方都市でも引き合いが見られるが、これらの都市には封じ込めゾーンが今も多くある。そのため、より小規模の地方都市での需要が堅調だ」 と述べる。  

中古バイクに関しては、引き合いは堅調であるもののローン審査が大きな問題になっている。Cars 24では5月4日にデリー首都圏で中古バイクのオンライン販売を開始し、すでに月間300台を販売しているという。「年内に30都市に拡大する計画だ」とJangid氏はつけ加える。すでに確立している中古車オンライン売買サイトの新カテゴリーとして、中古バイクの市場は急速に成長している。「Droomでは、中古バイクの販売ペースは中古車の倍のスピードで成長している」とAggarwal氏は述べる。銀行やノンバンクは依然として中古バイクのローン承認に消極的だが、中古車やSUVセグメントでのローン審査通過率が上昇していることは朗報だ。例えばDroomでは、ローンの申請件数が6月だけで85%も増加している。    

[参考元]
THE TIMES OF INDIA
Used car, bike sales grow on fear of public transport
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