アップルiPhoneの受託製造メーカー 、インドへの技術投資の波に乗る

iPhone
【ニューデリー】アップルのEMS(電子機器の受託製造サービス)企業 であるペガトロンは、インドの最初の工場の準備を進めている。今年は外国からインドへの技術投資が大幅に増加している。  

インド政府は6月、66億ドルを投じて世界トップクラスのスマートフォンメーカーに働きかける計画を発表し、金銭的なインセンティブとすぐに利用可能な製造クラスタ工業用地を提供した。同社は現在、現地法人を設立し、インド南部でiPhone端末の一部を製造している台湾の電子機器メーカー、フォックスコン(Foxconn=鴻海精密)と、 ウィストロン(Wistron=緯創)に加わっている。

同社は中国に多数の工場を持つ第2位のiPhoneメーカーで、事業の半分以上をアップルに依存している。同社の計画に詳しい人物によると、同業他社と同様にインド南部に設立する予定だという。ブルームバーグ・インテリジェンスのMatthew Kanterman氏によると、フォックスコンと ウィストロンは米国内での事業拡大を目指しており、同社の参入は、低予算のiPhone製造における同社のシェアを守るための防衛策と見られるという。

ブルームバーグ・インテリジェンスの見解

同社はiPhone SEアセンブリの市場シェアを50%台から50%台に拡大する可能性があると、アナリストのMatthew Kanterman氏は語る。

インドではここ数週間、海外からの投資が急増している。グーグルやフェイスブックなどの企業が、億万長者のムケシュ・アンバニ氏が手掛けるモバイルインターネット事業のJio Platforms Ltdに200億ドル近くを投資した。グーグルは、インドのデジタルへの移行を加速させるため、今後5~7年間に100億ドルを投じることを明らかにしている。アマゾンは、2025年までに100億ドル相当のインド産製品を輸出する意向を示している。ジェフ・ベゾス氏は1月にインドを訪問した際、「21世紀はインドの世紀になるだろう」と述べた。  

この国には膨大な熟練労働者のプールがあり、10億人のモバイル接続の国内市場もある。しかし、そのうちの約半分がスマートフォンであり、アップルやサムスン、小米(Xiaomi )、Oppoといった成長を目指すグローバルブランドにとって魅力的な未開発の可能性を残している。特に、アメリカと中国の貿易関係が悪化し、多様な地理的基盤を持つことが不可欠になっている時には、同社のような組立メーカーにとって、輸出は魅力的な機会でもある。

スマートフォンは、モディ首相が大々的に宣伝している 「Make in India」 プログラムの中心となっている。インドのRavi Shankar Prasad情報技術・電子大臣は、ブランドとメーカーが最終組立だけでなく、サプライチェーン全体をインドに持ち込むすることが目標だと述べた。地元メディアによると、インドは「新郎」だけでなく、「結婚式の行列」を望んでいるという。

インドは、部品とスマートフォンなどのデバイスの完全な組み立ての両方を行う世界的な製造拠点になるだろうと、Indian Cellular&Electronics Associationの会長であるPankaj Mohindroo氏は述べた。同団体のメンバーは、アップル、フォックスコン、グーグル、ウィストロン、Oppoなど30社だ。

「焦点はインド向け生産から輸出へとシフトしており、インドが2025年までに目標とする4,000億ドル規模のエレクトロニクス製造は輸出主導になるとみられる」とMohindroo氏はニューデリーからの電話で述べた。    

[参考元]
THE TOMES OF INDIA
Apple iPhone assembler joins wave of tech investment in India
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