シャープ、プラズマクラスターイオン技術で 空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」91%不活性化に成功

●新型コロナウィルスの感染経路

新型コロナウィルスは、未だ謎が多く研究途上であり、空気感染の事例も報告されているが、未だ確証がない。2020年7月7日には、WHOが新型コロナウィルスの空気感染の事例を認め、新たなガイドラインを発表した。

現在空気感染と思われるのは、実際には空気中に長時間浮遊しているエアロゾル(微細な粒子)からの飛沫感染であると考えられている。2020年9月アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のAlyssa C. Fears氏らは、アエロゾル化した新型コロナウィルスが、最大16時間空気中で感染性を保持したことを確認。

従い、新型コロナウィルス対策は、接触感染・飛沫感染だけでなく、感染力を有して長時間浮遊するエアロゾルからの感染予防も考慮する必要がある。

●現状の新型コロナウィルスの予防法

アルコールや洗剤(界面活性剤)等は、接触感染等の物体を介する感染リスク低減に非常に効果的である事は知られている。しかし、現時点ではエアロゾルからの感染リスクを低減させる効果的な対策方法は少なく、代表的な方法はマスク着用であるが、室内では着用しない人が多いのが難点である。

今回、シャープは、空気中に長時間浮遊している新型コロナウィルスからの感染リスクを低減させるのに、独自のプラズマクラスターイオン技術が効果的である事を実証した。
プラズマクラスターイオンは森林など自然界に存在するイオンと同じ化学組成・構造のため、人体には害がないことを確認しており、浮遊菌やにおいの分子のような微小物体には効果を発揮するが、大きな物体には、それ自体が表面に静電気を持つ ため、衝突したとしても、消滅する。

シャープのインド現地法人であるSharp Business Systems Indiaは、感染者数世界第2位、死亡者数世界第3位のインドで、試験データを有効活用し、空気清浄機の拡販を狙って行く。ターゲットは、人が多く集まる、病院、学校、オフィス等である。

●シャープコロナウィルス研究の歴史

2000年以降、シャープは日本国内外の外部機関と様々な共同研究を行い、プラズマクラスターイオン技術の効果を実証して来た。

 シャープのコロナウィルスに対するプラズマクラスターイオンの効果実証実験は、歴史が長く、2004年には コロナウィルス科に属するネココロナウィルスに対する同技術の効果実証に成功、2005年には2002 -2003年にかけて大流行したコロナウィルス科に属するSARSコロナウィルス に対する効果実証に成功。この2つのウィルスは、今、世界で蔓延している新型コロナウィルスと非常に近い構造を有している。

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