ネット小売業者、月間売上70億ドル(約7360億円)を記録か

 

【バンガロール】市場調査会社Redseerの最新の推計によると、Eコマース企業は、Flipkart、Amazon Indiaなどの5日間のセール期間中に、今年のディーワーリーの総売上高が約50%増の40億ドル(約4206億円)となり、過去2年で最高になると予想されている。

新型コロナウイルスがデジタル化を加速し、従来のオフラインの買い物客がオンラインに移行していることから、ホリデーシーズンには消費者が70%以上増加し、Eコマース利用者は4500~5000万人に達すると予想された。Redseerの推定によると、これらのうち50%以上がTier2都市以上の人々である可能性が高いという。祝祭月全体の総売上高は、昨年の約40億ドル(約4206億円)に対し、2020年には70億ドル(約7360億円)と75%の飛躍を遂げる見込みだ。

セール期間はまだ発表されていないが、ネット小売業者は、来月に予定されている同イベントに向けて、ブランド、販売業者、物流業者と協力し始めている。業界幹部はまた、需要の急増に対応するためやサプライチェーンと運用の問題を克服するために販売業者やブランドと協力している。

サード・パーティ・ロジスティックスであるEcom Expressの共同設立者兼CEO、TA Krishnan氏は「技術的には、新型コロナウイルスが決済分野にもたらした影響は、Eコマース分野にも及んでいる。現在の出荷数よりも多くの出荷が予想される。ピーク時には、1日あたり750万から800万の出荷があるはずだ。我々はすでにホリデーシーズンのために計画しており、これから実行されるだろう」と述べた。同氏によると、同業界は現在、1日あたり約550万点の商品を出荷しているという。

昨年、ホリデーシーズン中の平均出荷台数は500万台未満だった。業界関係者によると、食料品、FMCG、雑貨などは、新型コロナウイルスによる需要で販売量が増加するという。主に、スマートフォン、電子機器、小型・大型家電、ファッションがディーワーリーの売り上げを占めている。

「数値はとても現実的だ。非都市部ではデジタル化が著しく進んでいる。新型コロナウイルス以前の消費者行動という意味では、これまでのオンラインでの普及はある程度浸透していたが、Eコマースの普及率が昨年の3%から5%に跳ね上がるといった、デジタルへの持続的かつ重要な動きがあったのはこれが初めてである」とRedseerのアソシエート・パートナーであるUjjwal Chaudhry氏は述べた。

また、「今年の売上高は、景気減速の拡大により支出が抑制されていた昨年に比べ、緩やかな景気回復の兆候がみられる場合に、増加する可能性が高いだろう」と付け加えた。

デリーを拠点とするあるオンライン販売業者は、「電子アクセサリーのような分野では供給問題があるので、私は手芸用品であるディーワーリー照明のような新しいカテゴリーに多様化している」と述べた。FlipkartとAmazon Indiaからはなんの回答も得られなかった。


[参考元]
THE TIMES OF INDIA
E-tailers may log record $7 billion festive month sales
「経済」記事一覧へ

関連記事