今年のホリデーシーズンには中価格帯のスマートフォンが人気

【ニューデリー】Eコマース大手のAmazon Indiaによると、価格帯が15,000~25,000ルピー(約21,440~35,740円)の中価格帯スマートフォンは、今シーズンのオンライン消費者の間で一番人気となる可能性があるという。「Great Indian Mobile」の調査結果によると、回答者の38%が15,000~25,000ルピー(約21,440~35,740円)の中価格帯スマートフォンを購入したいと考えており、このホリデーシーズンに最も望ましい価格帯となっている。
約27%が10,000~15,000ルピー(約14,230~21,440円)の機種を探していると回答し、26%が25,000ルピー(約35,740円)以上の上位機種を希望している。残りの約9%の回答者が、10,000ルピー(約14,230円)以下の機種を探していると答えた。
スマートフォンブランドで最も好まれるのはサムスン、OnePlus、Xiaomiである。回答者の50%以上がサムスンの機種の購入を検討しており、OnePlusとXiaomiがそれに続くという。One Plus Nord、Samsung Galaxy M 51、Redmi Note 9シリーズの端末が、回答者の間で最も人気が高い。
今月初めに実施されたこの調査には、Tier 1、Tier 2、Tier 3の都市や町から60,000人近い回答者が参加している。
スマートフォンなどの電子機器は、ホリデーシーズンに最も需要がある分野の一つだ。RedSeerのレポートによると、今年のホリデーシーズンの売上はほぼ倍増となり、流通取引総額(以降、GMVと称す)は70億ドル(約7386億円)に達すると予想されている。前年同期は38億ドル(約4010億円)であった。GMVは、そのマーケットやプラットフォームで消費者が購入した商品の売上の合計額、流通取引総額のことで、マーケットプレイス型ECモールやフリマアプリなどのビジネスで用いられることが多い指標である。
Counterpoint Researchの最近のレポートでは、消費者は接触の少ないショッピングを好むことから、2020年6月期のインドのスマートフォン販売では、FlipkartやAmazonを含むオンラインチャネルが43%のシェアを占めているという。
「ホリデーシーズンを迎えるにあたり、Great Indian Mobileの調査の実施により、スマートフォン購入者が実際に何を求めているのかを理解することができた...私たちはこれらの洞察をもとに、販売業者やブランドパートナーと協力し、このホリデーシーズンに顧客が購入を検討しているスマートフォンを用意している」と、AmazonインドのカテゴリリーダーであるNishant Sardana氏は述べた。同氏によると、今回の調査結果は、国のさまざまな層の約60,000人の顧客の興味深い動向を明らかにしたという。
購入の意思決定に影響を与える機能のトップはカメラで、続いてバッテリ容量、ディスプレイ品質、RAM、高速充電が挙げられた。42%以上の回答者がスマートフォンに64 MPカメラを好むと述べ、24%が32 MP‐48 MPカメラを好むと回答している。また、Amazon Indiaによると、今回の調査では顧客が将来的に対応可能な5 G対応のスマートフォンを好む傾向が強まっていることも示されたという。
この調査では、44%以上の回答者が6~6.5インチのディスプレイサイズのスマートフォンを検討しており、37%以上の回答者がディスプレイ下の指紋センサーを搭載したスマートフォンを選ぶと回答している。
Amazon Indiaによると、新型コロナウイルスが可処分所得に与える影響で、顧客は高い金利や前払い金を気にすることなく希望のスマートフォンを購入できる低価格のEMIやその他の手頃な金融オプションを好んでいるという。32%以上の回答者が、今年のホリデーシーズンに無料のEMIでスマートフォンを購入したいと考えており、22%以上が実入りの良い為替オファーを探していると答え、30%が即時の銀行割引とキャッシュバックを希望していると回答した。
[参考元]
THE ECONOMIC TIMES
Mid-range smartphones to be sweet spot this festive season: Amazon India