デリー・ノイダ・グルガオン地域の不動産情報まとめ

インドの首都デリーと、これに近接する新興開発地域であるノイダとグルグラム（グルガオン）。首都デリーは政治の中心地として、ノイダは新興製造拠点として、グルガオンは外資系企業の進出が進む新興経済都市として知られている。これまでは、前述3つの地域の高級住宅に焦点を当て、不動産情報を紹介してきた。

今回はデリーのほか、これらデリー近郊の主要都市の不動産情報をまとめてご紹介する。同エリアにおける不動産開発（ここでは高級住宅）の概要を掴んでいただき、インドでの不動産投資に興味を持つきっかけとなれれば幸いに思う。

「インド」「不動産投資」で検索すると、「リスク」というキーワードと共に多く検索されていることが分かる。その理由の1つとして、法律や政策などが急に変更されることが挙げられるだろう。例えば、高額紙幣の廃止だ。2016年11月、ナレンドラ・モディ首相の指示により、突如として使えなくなった。日本でもニュースで取り上げられたため、知っている人もいるだろう。廃止を発表したのは、なんと実施のわずか4時間前。日本では考えられない事態だ。

こうしたインドの特殊な環境もあり、自社の事業に関する重要な情報をいち早くキャッチし、素早く対応することが必要だ。そのため外資系企業では、製造拠点を併設するなどの特別な理由がない場合は、様々な政府行政機能を有している首都デリーやその周辺に、ヘッドオフィスを構えるケースが多いと聞く。

また、日系企業の場合は、インドで4割強のシェアを持つマルチスズキ（スズキのインドにおける乗用車生産販売子会社）、そしてホンダの主要拠点がデリー近郊に集積していることもあり、これらに従事する企業がデリー周辺に拠点を構えているケースが多い。それゆえ、デリー・グルガオン地域は、インド国内でも一番多くの日本人が居住するエリアとなっている。